同型機全機の飛行中止を発令
オーストラリア製の軽飛行機、GippsAero GA8機がスエーデンで墜落したため、世界中に228機が出回っている同型機全機の飛行中止を発令した。
ABC放送(電子版)が伝えた。
7月14日、スエーデン北部でスカイダイバーを載せていた同型機が墜落しており、9人の搭乗者全員が死亡した。
この事故を受けて各国の民間航空安全当局が同型機の15日間の飛行中止を発令したもので、この期間中に事故原因などの調査が進められる。
豪民間航空安全局(CASA)のピーター・ギブソン広報担当官は、「事故原因についてさらに情報を集めるよう努力しているが、現段階では安全を考えて全機の飛行中止が適正と考えている」と語っている。
スエーデン当局は墜落した同型機が空中分解したようだと考えており、同型機の根本的な欠陥ではないかと考えている。
また、GA8機は、オーストラリア国内のラトローブ・バレーに本社を持つGippsAeroで製造されている。
CASAによれば、同型機は総数で228機が製作、輸出されており、国内では63機が飛んでいる。
ピーター・ギブソンCASA広報担当官は、GA8は、2000年に初認可を受けて以来今回の事故まで安全性に問題が出ることはなかったとしている。
GippsAero社は、GA8の製造でCASAから製造許可を受けており、当局の定期立入検査と安全点検を受けなければならない。
■ソース
Australian-made GippsAero GA8 aircraft grounded after nine die in Sweden plane crash