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世界水泳選手権大会で豪英と中国の選手対立

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400mと200mで金の孫楊選手との握手拒否

 7月21日、韓国光州の南部大学での世界水泳選手権大会で、400m自由形ファイナルで2位に入ったマック・ホートン豪選手が、1位の孫楊中国選手との握手を拒み、さらに表彰台に孫選手と並ぶことも拒んだ。そのため、国際水泳連盟(FINA)が、ホートン選手と豪水泳連盟を譴責した。

 しかし、23日にはさらに200m自由形でイギリスのダンカン・スコット選手が同じように孫選手との挨拶を拒んだ。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 孫選手は過去に禁止薬物が検出されたため3か月の出場停止を受けたことがあり、今回は2018年9月に反ドーピング機関代表が孫選手の自宅に赴いて孫選手から採血したがその際に代表側に不規則行為があったため、孫選手側は採血容器を破壊した。さらに、FINAは孫選手に違反行為はなかったと結論した。これが疑惑を呼んでおり、今回の豪・英選手も、孫選手を「ドラッグ・チート」とみなして抗議行動に及んだとされている。

 反ドーピング機関のWADAは孫選手無実処分を不服として再審理を要求しているが、選手権大会前の判断を求めておらず、孫選手は選手権大会出場資格を持っていることになった。

 ホートン、スコット両選手の行為にはオーストラリアの水泳界からは支持の声が挙がっているが、愛国心をかき立てられた中国国民からはインターネットで非難が殺到しており、「ホートンが中国に足を踏み入れれば袋だたきで殺されるぞ」などという投稿もある。

 また、FINAは、個人の発言の自由を尊重するとしながらも、ドーピングの証拠があれば選手を処分するのはFINAの権限であり、証拠がないうちに選手個人が「制裁する」ことを否定し、「選手、団体はFINAの規則を遵守する責任を負っており、FINAのイベントを個人の意見表明の場にしてはならない」と判断、ホートン選手と豪水泳連盟を譴責する書簡を送った。
■ソース
Sun Yang wins 200m gold and suffers another awkward podium interaction, this time with Britain’s Duncan Scott

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