QLD大学で中国系学生グループ同士が衝突

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中国国内少数民族支持派に中国政権派が乱入

 QLD大学(UQ)で中国国内少数民族を支持する中国人学生グループが中国政府に対する抗議集会を開いていたところ、中国政権を支持する学生グループが乱入し、乱闘になった。この事件で少数民族支持派学生に負傷者が出ている。中国国内の問題がオーストラリアでも暴力行為として波及するのは2000年のシドニー・オリンピックの際に中国政府の抑圧に抗議するチベット人グループに中国政府支持派の中国人学生グループが暴力をふるった事件がある。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 事件当時、UQのグレート・コートで百人を超える少数民族支持派の学生が集会を開いていたところ、中国政権支持派の学生グループが中国愛国歌を歌い、「中国は偉大だ」とスローガンを唱えながら、集会になだれ込んだ。

 その後、約4時間にわたって両グループの対峙が続いたが出動した警察官が双方の説得にあたり、解散させ、少数民族支持派が集会を引き揚げたが、中国政権支持派はその後もグレート・コートに残っていた。逮捕者は出ていない。

 UQのジョージア・ミルロイ学生組合議長は、「こんな激しいナショナリズムの暴力事件はこれまでUQで起きたことがなかった。中国人学生のナショナリズム活動にも、また彼らのナショナリズム活動が許されていることにも懸念を感じる。正直言って今までになかった状況が起きているのではないか」と語っている。

 UQ当局は、事件に対して警告を発する声明を発表した。

 中国は香港でも民主運動グループに香港暴力団(通称三合会)の少数グループが棒などを持って暴力をふるう事件が起きており、警察が三合会ギャングの襲撃を野放しにしていたとの批判も出ている。
■ソース
UQ student protest turns violent in clash of views on freedom in China and Hong Kong

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