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労働党、ヘイトスピーチ活動家のビザ拒否を要求

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女性蔑視発言の極右がシドニーで保守会議に参加

 7月31日、労働党が保守連合連邦政府にヘイトスピーチで知られるイギリスの極右活動家の入国を拒否するよう要求したことが伝えられている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 クリスティナ・ケネリー労働党連邦上院議員が議会で、この人物、ラヒーム・カッサム氏をヘイトスピーチ活動家として非難した。カッサム氏は「保守政治活動家会議(CPAC)」で、トニー・アボット元連邦首相、フォックス・ニュースのジェニン・ピロ氏、カッサム氏の元雇用主で元ブレグジット党首のナイジェル・ファラージ氏、マーク・レイサム・ワン・ネーション党NSW州議会議員らと共に発言する予定になっている。

 この会議はアメリカで何万人もの参加者を集めており、現在ではオーストラリアでも支部が生まれている。

 7月30日夜、野党労働党のケネリー影の内務相は、「カッサム氏をオーストラリアに入国させることは良くない。カッサム氏は、民族、宗教、性傾向、ジェンダーなどの理由で差別中傷する数々の発言で知られている。2016年には、スコットランドのニコラ・スタージョン自治政府首相が流産したことに触れ、『誰か、スタージョンの口と両脚をガムテープで塞いで子供を作れないようにしてくれないか』とツイートしている。また、コーランのことを基本的に邪悪と書いている。このようなムスリム、女性、同性愛者などに対するヘイト・スピーチをばらまくことを生業にしており、我が国の公平と平等を脅かす発言をしようとしている人物を我が国に入れてはいけない」と発言した。

 これに対して、カッサム氏はソーシャル・メディアを通じて、ケネリー上院議員を「議会の外で同じ発言をすれば名誉毀損で訴えてやる」と非難している。

 CPACもソーシャル・メディアで、「ポリティカリ・インコレクトながら非の打ち所のない服装のカッサム氏は必ず会議の演壇に上がる」としている。

 連邦政府はこれまでも極右や陰謀論者、反ユダヤ主義者らの入国を拒否したことがある。
■ソース
Labor calls for right-winger Raheem Kassam to be banned from entering country

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