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ボンダイ・ビーチの「国境警備部」壁画上塗りされる

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ウエバリー・カウンシルが保存を決めた直後に

 ボンダイ・ビーチのコンクリート壁に「国境警備部隊員が銃を構えて並び、その上に『Not Welcome Bodi Beach(ボンダイ・ビーチにはお断り)』と大書した」壁画が描かれ、激しい賛否両論が飛び出した。中にはインターネットの署名サイト、Change.orgを使って900人の「壁画削除を求める」署名陳情もあった。

 結局、ウエバリー・カウンシルが「壁画の保存」を決定した翌日の8月7日朝には壁画が何者かによって白ペンキで塗りつぶされて発見されるという事件が起きた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この壁画は、ボンダイ・パビリオンで開かれたルーク・コーニッシュ氏の展覧会に合わせてカウンシルが同氏に依頼したもので、コーニッシュ氏は、「24人の国境警備部隊員は、マヌス島とナウルの難民収容所の24人の自殺者を象徴するものだ」と語っており、壁画自体が難民認定希望者は領外難民収容所に閉じ込めるオーストラリア政府に対する批判であることを示唆している。

 8月6日夜のカウンシルでは、「壁画はいずれ塗り替えられるが展覧会が終わるまでは残す」ことを決定していた。これに対して、コーニッシュ氏は、「2日持ったことで驚いている。人の気持ちを害したくはないが、オーストラリアの難民認定希望者に対する政策に市民の注意を向けたかった。新しく塗り替えることは考えているが、警察に被害を届けるつもりはない」と語っている。

 8月6日の会議では、ジョン・ウェークフィールド市長は、「壁画を残して欲しいという市民もいて、署名陳情もあった。その内容で壁画を塗りつぶすというのは検閲にあたることだ。一方、削除を求める署名陳情は、壁画の内容が、遠方からの人々や子供、海外からの旅行者などが集まる場所で暴力を表現するのは不適切としている」と語った。

 NSW州警察も壁画塗りつぶし事件の情報を受け取っており、ウエバリー・カウンシルでは防犯ビデオを調べている。
■ソース
Bondi Beach mural of Border Force officers painted over after fiery council debate

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