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白人で唯一人の「慰安婦」ヤン・ルフ=オハーン死去

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日本の謝罪を求め、人権問題活動家の生涯
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 第二次世界大戦中、当時「蘭領東インド」と呼ばれていた現在のインドネシアで日本軍の捕虜になり、日本兵に何度も強姦され、さらに「従軍慰安婦」として働かされたことを明らかにし、生涯、日本政府の公式謝罪を求める活動と人権問題活動に携わってきたヤン・ルフ=オハーン氏が8月19日に死去した。96歳。
 8月20日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 ヤン・ルフ=オハーンさんは、17歳の時に日本軍に捕らわれ、「従軍慰安婦」として働かされたことを隠し、結婚してオーストラリアに移住したが、1992年に朝鮮戦争時の強姦被害者の苦しみに心を打たれ、自身の体験を公にした他、1994年には体験記を発表、2007年には米国議会のパネルで体験を証言した。

 その結果、パネルは、戦争中に女性を性奴隷として働くよう従わせたことについて日本側に謝罪を求める決議を下した。

 ルフ=オハーンさんは、生涯「慰安婦」を支え続け、同時に世界中の戦争や武力衝突において女性の保護を求める活動を続けてきた。

 ルフ=オハーンさんは白人としては唯一人日本軍の慰安婦になったことを明らかにし、国連人権委員会、国際赤十字、アムネスティ・インターナショナルとも活動を共にしており、オーストラリア、ニュージーランド、日本、アメリカ、イギリス、オランダその他の国では講演を続けてきた。

 2002年には「Officer in the Order of Australia」の栄誉を受けており、2004年にはオーストラリア社会に対する貢献を顕彰され、ジョン・ハワード連邦首相からセンテナリー・メダルを受けている。
■ソース
Australian WWII rape survivor and human rights activist dies at 96
https://www.smh.com.au/national/comfort-woman-who-was-repeatedly-raped-by-japanese-troops-dies-at-96-20190820-p52j0v.html

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