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マーネインNSW州労働党書記長停職処分

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ICACの審理で違法政治献金受領を証言

 シドニーで開かれている腐敗摘発独立調査委員会(ICAC)の審理でカイラ・マーネインNSW州労働党書記長は、中国人の不動産富豪からALDIのショッピング・バッグに入った10万ドルの現金を違法と知りつつ党の政治資金として受け取ったことを証言した。

 NSW州労働党のジョディ・マッケイ党首は深夜の会議でマーネイン書記長の職務を停止した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 8月28日の審理で、マーネイン氏は、「NSW州法で不動産業者からの寄金は禁止されているが、党が10万ドルの違法献金を受け取ったことを知り、さらに「秘密を守るよう」アドバイスを受けていたと証言した。

 同日夜にはマッケイ党首が声明を発表し、「党会議を招集し、マーネイン氏の書記長職停止を決めるよう要請した。マーネイン氏に対する信頼は失われた」と述べており、NSW州労働党も、「党規に従い、追って発表があるまで、書記長職を停止し、パット・ガルシア氏が書記長代理を務める。党は、ICACの調査にできる限りの協力を行う」と発表している。

 マッケイ氏は、クリス・ミンズ氏とのNSW州党首争いでマーネイン氏の支持を受けて党首に選ばれるほどの関係だったが、28日夜には、「ICACでの3日間の証言でとんでもないことになっていると思った。党本部浄化に手をつけている」と述べている。

 ICACでの証言台で、マーネイン氏は、「2016年にアーネスト・ウォン労働党州議会議員(当時)が大変なことが起きたと連絡してきて、不動産富豪の黄向墨(フアン・シアンモ)氏が巨額の政治献金をしたと伝えた」と語った。

 NSW州法により、不動産業者は政治献金を禁じられており、黄向墨氏の政治献金は違法であり、受け取ることも違法行為になる。

 対応に困ったマーネイン氏は、「サム・ダスチャリ労働党上院議員(当時)に電話したところ、イアン・ロバートソン党弁護士に相談するようアドバイスを受けた。アドバイスに従って弁護士に相談したが、ロバートソン弁護士は、政治献金の件を黙っているようにと言われた。何もする必要はないと言われた。日誌にも書くな、アーネストとの会話も忘れろ、この相談にも料金請求しないと言われた」と証言している。

 ロバートソン氏の所属するホールディング・レッドリック法律事務所は、「イアンは来週証言することになっており、来週にはマーネイン氏に対する反対尋問も申請する。これ以上のコメントは不適切と考える」と声明を発表している。

 マーネイン氏の証言は8月29日も続けられる。
■ソース
NSW Labor General Secretary Kaila Murnain suspended by party after revealing knowledge of illegal donation

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