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グレート・バリア・リーフの「将来的展望」格下げ

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専門家の2019年展望報告書で「危機的状況」判断

 グレート・バリア・リーフ(GBR)は気候変動その他の悪条件が増大しており、サンゴ礁の状態も悪化していることが明らかになった。そのため、GBRの観察と保護を続けている機関の専門家はサンゴ礁の展望をこれまでの「劣悪」から「非常に劣悪」に格下げした。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 グレート・バリア・リーフ海洋公園局が8月30日に発表した「Great Barrier Reef Outlook Report 2019」によれば、水温上昇とGBRに流れ込む大陸河川上流の森林伐採により、サンゴ礁の広い範囲で白化が続いていることからサンゴ礁の持久力が衰えており、現在、危機的状況にあるとされている。

 このような状況から、専門家も世界最大のサンゴ礁海域のGBRの将来を危ぶんでいる。

 今月初め、連邦政府のスッサン・レイ環境相がケアンズ沖でシュノーケル潜水をして、「サンゴ礁はたくさんの生物で溢れかえっている」と語っており、今回の専門家報告書と完全に対立している。

 報告書は、「気候温暖化が現在のペースで進めば、将来、サンゴ礁の健康維持は難しくなる。回復が可能な間に可能な手段をすべて試さなければならない」としている。

 同局長は、「GBRはイタリアほどの面積に広がっており、現地の機関の努力でサンゴ礁にかけられているプレッシャーを緩和することができるだろうし、それが可能なら今後も訪れる人がその自然を経験することは可能だ。GBR保存の仕事が大きすぎるとして希望を失ってはいけない。また、GBRが変わっていくのはずっと先のことだと考えても行けない。今すぐに対策を取らなければならない」と述べている。

 GBRは陸地に近い部分が、大陸沿岸の開発や、内陸からの砂泥流出でサンゴ礁が覆われ、過去何年も死滅が進んでいる。
■ソース
Great Barrier Reef outlook downgraded to ‘very poor’ as threats mount

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