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ノースショアの劇場周辺でまたタイヤ切り裂き事件

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2年前にも同様の事件で劇団、観客の車被害

 シドニー湾北岸の地区にある劇場の周辺で停車中の車のタイヤが切り裂かれる事件が続発している。この事件で劇団関係者や観客の車に被害が出ている。同劇団は2年前にも演目に対するヘイト犯罪と見られるタイヤ切り裂き犯行が続発している。

 8月30日夜、レーン・コーブ・シアターの周辺の路上に停められていた何台もの車のタイヤが切り裂かれていた。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 当時、同劇団は、女装趣味のAFLスター選手を登場人物にした「Managing Carmen」を演じていた。

 2年前にも同劇団が、HIV/AIDS患者の2人の同性愛男性を主人公にした「Holding the Man」を演じた時に、周辺道路の何台もの車のタイヤが切り裂かれるという事件が起きている。警察の捜査にもかかわらず、犯人は遂に発見されなかった。

 レーン・コーブ劇団のロキー・ベー座長は、「ここは芝居で物語を演じるだけの劇団。演劇を見に来る人達にこういうことをしようと考える者がいるというのはまったく訳が分からない」と語っている。

 30日夜は、レーン・コーブに近いロングビルのセント・エイダン教会で演劇が行われており、劇が終わって帰ろうとした観客がこの犯行に気づいた。

 ベー座長によると、被害を受けた10台ほどは劇団関係者の車だが、教会で開かれていた他の集まりに出席していた教区関係者の車も被害に遭っている。

 また、「車の被害にもかかわらず、大勢の人が切り裂かれたタイヤの交換を買って出てくれたおかげでNRMAが到着した頃にはすべて修理が終わっていた。コミュニティの精神が生きていることは素晴らしいことだ」と語っている。

 「Managing Carmen」は、シドニーの著名戯曲家、デビッド・ウィリアムソン氏の作品で、主人公を演じたカム・ラルフ氏は、「この演劇は互いを認め合うことがテーマになっている」と語っている。

 また、警察は、「ノース・ショア警察管区の職員が捜査を進めており、犯行の動機について憶測を述べることは適切ではない」と語っている。
■ソース
Repeat tyre-slashing on north shore theatre after hate-crime fears

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