オーロラ写真家は「これまで見た中で最高」
極圏内でないとほとんど見ることがないオーロラはオーロラ・ボレアス(北極光)とオーロラ・オーストラリス(南極光)と呼び分けている。この南極光がTAS州の陸地から観測され、目撃した人の感動を誘っている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
クレーグ・スティーブンズ氏は20年以上のベテラン写真家で、8月31日夜のオーロラ・オーストラリスは今まで見た中で最高だったと語っている。
オーロラの原理として、太陽風のプラズマが地磁気の磁力線に沿って大気圏に突入し、大気の気体分子を励起して発光するというふうに説明されており、通常は赤みがかった色と黄緑がかった色のカーテンが空高く揺らめくように見える。
このオーロラ・オーストラリスが9月1日の夜にもTAS、VIC両州の他、WA州パースでも観測できる可能性が予報されている。
スティーブンズ氏は、「オーロラの光が腕や顔にも感じられる。それほど強力だ。昨夜は午後9時30分頃からホバートの河口のサウス・アームのホープ・ビーチで雲が晴れ始め、間もなくして橙と赤の光が見え始めた。そういう色はめったに見られない。その後で緑色の光がわき始めた。昨夜は息子とガールフレンドも一緒にやって来て感動していた。昨夜はカメラを持った人も大勢現れて駐車場がいっぱいになっていた」と語っている。
また、15年の経験を持つプロの写真家、ポール・マリオン氏は、「TAS州でオーロラを見るのは初めてだ」と語っている。
気象庁では、「オーロラは太陽の表面のフレアが爆発を起こし、荷電粒子を太陽風に吹き込み、地球に降り注ぐが、地球の地磁気で偏向を受け、大気圏に入って大気中の原子と衝突して光を発生する」と説明している。
■ソース
Aurora Australis visible from Tasmania leaves southern lights chasers in awe