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3年間で40件の苦情の対象になったマグパイ射殺

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シドニー都市圏北西部カウンシルの決定に賛否両論

 シドニー都市圏北西部ヒルズ・シャイアで過去3年間に市民から40件の苦情が出されていた攻撃的なマグパイが、同カウンシルの決定で射殺された。カウンシルの決定に対して住民は賛成と反対に分かれている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 マグパイは春の繁殖期になると極度に縄張り意識が強まり、営巣している木に近寄る人を空から急降下攻撃することがある。特に気性の激しいマグパイは地区でよく知られるようになり、地元民は警戒するが事情を知らない人が頭や顔をケガすることがある。

 射殺されたマグパイは同カウンシル内のベラ・ビスタ地区を抜けるオールド・ウィンザー・ロードに沿って通行人を攻撃しており、病院で治療を受けなければならない負傷者も出た。

 また、カウンシルが問題のマグパイを他の地域に移そうとしたこともあるが成功しなかった。そのため、カウンシルとNPWSが、「公共の安全に対して大きなリスクがあり、また、通常の保護本能的な行動とは違った挙動が見られる。たとえば、ヘルメットをかぶった人に対してヘルメットの下の顔を狙って攻撃する」などの調査結果を出し、間もなく始まる繁殖期の前にこのマグパイの射殺を決めた。

 グレイステインズのピーター・ダニエルクさんは、「自分は心臓発作の症状があり、2度目の発作はこのマグパイに襲われ、急激なアドレナリン・レベルで心臓と肺に血が集まったことが引き金になっている。しかも、気を失って地面に倒れているのに攻撃をやめようとはしなかった」と語っている。

 最終的にNPWSがこのマグパイの射殺許可を出し、カウンシル広報担当官は、「この鳥の安楽死を安易に考えてはいない。カウンシルも射撃に際してはNSW州警察の監督を依頼した。通常、マグパイは春の4週間から6週間程度の間、攻撃的になるだけなので人を襲うマグパイのいる通りには警告の標識を立てるだけにしている」と語っている。

 しかし、動物正義党のハイジ・バシレフスキスさんは、「オーストラリアを代表する鳥が的にされたことで人々がいやな思いをしている。親が射殺されて家族の鳥は危険にさらされることになる」とカウンシルとNPWSを批判している。
■ソース
Sydney’s ‘monster’ magpie shot dead after 40 complaints and three years of attacks

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