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フォルクスワーゲン、アウディ両社集団訴訟で和解に

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ディーゼル排ガス基準虚偽データ事件

 フォルクスワーゲン(VW)社とアウディ(Audi)社は、ディーゼル・エンジン搭載車の排ガス・データを改竄し、排ガス基準をクリアしていたとして実際には基準を上回る排ガス量の車を販売していた。オーストラリア国内では問題のエンジンを搭載した車は10万台ほどが販売されていた。

 オーストラリア国内でデータ改竄されたエンジン搭載の車の所有者が2件の集団訴訟を起こしていたが、このほど、両社が訴訟グループとの和解に応じた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 和解の条件は公表されることはなく、また連邦裁の自動的な承認を待って効力を持つが、支払額は1台当たり、$1,400、総額にして8,700万ドルから1億2,710万ドル程度にのぼると見られている。

 この集団訴訟では、両社のエンジンには排ガス検査をごまかす違法な装置が備え付けられていたとして、被害を受けた所有者への補償を請求していた。

 対象になった車はフォルクスワーゲン、Audi、Skodaなどあわせて10万台前後。また、集団訴訟は、アメリカとカナダでの何百万ドルにものぼる和解支払いに続いて2015年11月にバニスター・ロウとモーリス・ブラックバーンが起こしていたもの。

 フォルクスワーゲン・オーストラリア社が声明を発表し、「シドニーの法廷におけるこの和解はオーストラリア国内でのディーゼル・エンジン訴訟を全面的に解決する方向への大きな一歩になる。当社には違法行為はなかったが、この和解は、オーストラリア国内の該当する車種全車両を対象とする5件の集団訴訟に関するものだ。当社は、この和解手続きが2020年には完了するものと予想している」と述べている。

 2018年3月、フォルクスワーゲン社は、北米での補償支払いにもかかわらず、オーストラリアでは違法行為はないと否定していた。
■ソース
Volkswagen reaches multi-million-dollar settlement in Australian ‘dieselgate’ scandal

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