遺産目当てで強盗の犯行と見せかけ
NSW州警察は、18年前にシドニー都市圏南西部で起きた殺人事件の容疑者として被害女性の娘(45)を逮捕した。
ABC放送(電子版)が伝えた。
2001年にランズベール地区で起きた強盗殺人事件で、アイリーン・ジョーンズさん(56)の娘が隣家から警察に通報、出動した警察官がジョーンズさんの自宅台所でジョーンズさんの死体を発見しており、住宅は荒らされて空き巣狙いが被害者に出くわして犯行に及んだような状態だった。
事件当時の検死解剖の結果、ジョーンズさんは首を絞められた上で首を刺されていた。また、警察に通報した娘は事件後ジョーンズさんの名義だったランズベールの自宅を売り払っており、経済的な動機も考えられて容疑者と目されていたが遂に起訴には至らず、事件は未解決のままになっていた。
2007年にはNSW州検視法廷が事件を「未解決殺人事件捜査班」に照会、同班が2017年に捜査を再開した。
同班のスチュワート・レガット警部は、「この18年で法医学も大きく進歩しており、特にDNA検出法は目を見張るものがある。今回の事件も新しく手に入った証拠を基にして見直し、娘の容疑を確定することができた。早朝、ボンダイ・ジャンクションの自宅で逮捕令状を執行した時は3人の子持ちになっている容疑者が驚愕していた。20年近くかかったが事件を解決できてホッとしている」と語った。
容疑者の娘はウェーバリー警察署に収監され、警察では今後事件当時の目撃者に再度事情聴取する。
■ソース
Police arrest daughter over alleged murder of Irene Jones almost two decades ago