検索
Close this search box.
検索
Close this search box.

ACT、全国に先駆けて大麻自己消費を合法化

SHARE

2本まで栽培可、所持携帯は50gまで

 オーストラリア連邦首都特別地域(ACT)自治議会は、カナビス(大麻)の個人消費を合法化する法案を成立させた。国内の州、準州では初めての大麻合法化

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 9月25日午後、ACT自治議会で成立した大麻個人消費合法化法案は、成人1人乾燥大麻50g、湿性大麻150gまでの所持携帯が認められ、1人2本まで世帯では4本までの大麻の栽培が認められる。ただし、キャンベラ地区の冬は冷えこむため大麻の栽培は難しいとされている。

 この法律は2020年1月31日より発効する。

 ただし、この新法は、大麻所持を禁じた連邦法に牴触するため、連邦政府が、「連邦法と矛盾する」として、裁判所に諮らず独自の判断で廃止することができる。

 ハイドロポニック栽培を認めるという緑の党の修正案や医療目的の栽培を大幅に認める修正案などはすべて否決された。

 また、公共の場または未成年者の付近での吸飲は禁止。保管は未成年者の手の届かない安全な場所に保管することなどが定められている。また、不特定多数の人が立ち入ることのできる場所での栽培も禁止される。

 25日朝、ACT自治政府のゴードン・ラムゼー法務長官は、「この法律があっても、ACT地域内での大麻の所持携帯や吸飲、栽培が連邦法に基づいて違法行為として逮捕、起訴される可能性があることをACT市民にはっきり示しておかなければならない」と語っている。

 ACT政府は連邦検察庁に問い合わせているが、混乱しており、「これまで考えられなかったような複雑な法問題がある」との返答を受け取っている。

 一方、ACT警察では、「大麻所持などの問題はこれまで通り重大視せず、大量のドラッグを流通させる犯罪組織取り締まりに全力を尽くす。ACTの警察官が町を探し回って連邦法違反者をしょっ引いて回ることはあり得ない」と語っている。ただし、警察官組合は、「この立法で警察官は難しい立場に立たされることになる」と批判している。
■ソース
ACT legalises personal cannabis use, becoming first Australian jurisdiction to do so

SHARE
Google Adsense