文・写真=イタさん(板屋雅博)
大変な盛り上がりを見せるラグビー・ワールド・カップ日本大会だが、日本チームにとって最も大切であり、また苦心する初戦の相手は、強靭なフィジカルと粘り強いタフネスさで知られる強豪ロシアである。
初戦の試合会場は、東京調布市の東京スタジアム。熱心な市民ボランティアたちは手厚いおもてなしで出迎え、日本国内各地や諸外国から来た多くのラグビー・ファンたちの心をつかんだ。
会場は、試合開始2時間以上前から詰めかけた多くの観客たちの熱気に満ち溢れた。航空自衛隊ブルー・インパルスの歓迎飛行、音楽隊、参加国20カ国を表現した着物を披露した「キモノプロジェクト」など盛りだくさんのオープニング・セレモニーが秋篠宮ご夫妻のご臨席のもとで華やかに行われた。
盛り上がりを見せる大会会場に日本、ロシア両チームが入場し、まもなく試合が始まった。元気いっぱいな日本チームだが、緊張のためかミスが目立った。ロシア・チームも硬さが目立ったが、最初のトライはロシアが取った。
前半の終了間際に日本は態勢を立て直し、2トライを取って12-7とリード。後半もなかなか波に乗れない日本ではあったが、松島幸太朗が3トライを決めて最終的には30-10で快勝した。エンジンが掛ってきた日本チームに期待したい。