検索
Close this search box.
検索
Close this search box.

ウェストコネックス建築現場から「腐卵のような異臭」

SHARE

セント・ピータースの請負企業に罰金相当$445,000

 シドニー西部から南部にかけては各所でウェストコネックス自動車道のトンネル工事が行われており、セント・ピーターズ地区でM5のインターチェンジ工事を進めている請負企業CPBの工事現場で卵の腐ったような、屁のような異臭に苦情を訴える住民の声が集まった。

 調査の結果、請負企業CPBコントラクターズ社の過失が認められ、$445,000の支払いが言い渡された。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 9月26日、土地環境裁判所では、セント・ピーターズ地区の住人が、「悪臭がひどくて吐きそうになった」などの評判を立てており、26日の裁判で同社に対して、罰金の他に住民に謝罪の書簡を送ることとシドニーの大手新聞(複数)に違反行為の広告を掲載することが命じられた。

 同社に命じられた支払いは、罰金の代わりに環境トラストに$295,000を支払い、NSW州環境保護庁(EPA)に調査・裁判経費の$150,000を支払うというもの。
 2017年3月と7月、シドニー市インナーウェストのセント・ピーターズ地区M5インターチェンジ工事現場から卵の腐ったような悪臭が漂ってくるとの訴えが地域住民から33回出されており、EPAが調査を行った。ただし、その調査までにはセント・ピーターズ、アレグザンドリアその他周辺地区で何百件もの悪臭の苦情が出されていた。

 EPAの調査の結果、工事現場に溜まった水でゴミが腐って発生した浸出液や汚水が悪臭源とされ、EPAのギゼル・ハワード首都地域部長は、「悪臭は地域社会にかなりの被害をもたらし、人体の健康にも影響した。また、裁判ではCPBも、悪臭源を放置した結果、地域住民に影響が出ることは予想できたと認めた。悪臭で実際に不快症状を体験した人達がいる」と述べている。

 また、EPAの説明によると、工事現場で古い塵芥埋め立て地を掘り返しており、ゴミで汚染された雨水を掘り返したことが悪臭の原因だった。また、裁判では、苦情が寄せられた時期にCPBが環境保護ライセンスを保持しており、汚染浸出液が発生した時も有資格専門家のアドバイスを求めなかったことが過失との陳述があった。

 その結果、裁判でCPBは4件の違反行為を認めた。
■ソース
WestConnex contractor CPB fined for ‘offensive odours’ emitting from Sydney St Peters M5 interchange

SHARE
Google Adsense