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アフリカ・トン・コレラがオーストラリア大陸に侵入の危険

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バイオセキュリティ探知犬をダーウィンに派遣

 世界の豚の約20%を死滅させたといわれるアフリカ・トン・コレラ(ASF)がオーストラリアにも侵入する危険が予想されるため、特に危険の大きい北部準州(NT)の港、ダーウィンに探索犬を派遣していると発表された。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ASFはブタやイノシシを発病させるウイルス感染症で、チモール・レステではすでにブタの発病が見つかっており、NTはチモール・レステに近く、また野生のブタがたくさんいるため、一旦NTに入ればあっという間に広がる危険がある。

 チモール・レステのASF発生の件を受けてブリジット・マッケンジー連邦農相が探索犬のダーウィン派遣を発表した。

 ティモール・レステの首都ディリとダーウィンは飛行機で1時間20分の距離であり、1日に9往復しているため、一旦バイオセキュリティが破られればあっという間に広がる。

 マッケンジー農相は、「我が国には、2,700の養豚場があり、34,000人が養豚産業で働いている。感染したブタの80%が命を落とすほどの威力があり、ワクチンもなく、治療法もない。年末までに世界のブタの4分の1が死滅する可能性もある。非常に危険であり、私達も油断していられない」と語っている。

 さらに、「ASFは郵便物や乗客などを通して広がることができるため、非常に厳しい警戒態勢を取らなければならない。すでにこれまでに27トンの調理済みポークを発見している。気がかりなことではあるが、この体制が実用になることを示している」と述べているように、調理済みでも安全とは言えない。
■ソース
Biosecurity detector dogs sent to Darwin in response to African swine fever threat

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