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ABC会長「我が国のポリティカリ・コレクトは行き過ぎ」

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「職場から自発性と反権力精神を奪ってしまった」

 10月8日付ABC放送(電子版)は、アイタ・バットローズABC放送会長の、「オーストラリアのポリティカリ・コレクトネス(政治的社会的に公正中立な表現)は行き過ぎで、神経質になり過ぎている」との発言を伝えている。

 これはABC放送が54,000人のオーストラリア国民にそれぞれの生活について質問し、まとめた報道の一部として報道された。

 また、同会長は、「オーストラリア社会に昔のような反権力精神を取り戻さなければならない。また、その精神を誇らかに示そうではない」と語っている。

 質問のひとつとして、「オーストラリアはポリティカリ・コレクトになり過ぎているか?」という内容があり、バットローズ会長は、「100%賛成だ。今の社会では人は互いに昔のような話し方をしなくなっている。職場でも男も女ももっとあけすけに言い合い、楽しかったが、今では誰もそんな話し方をしなくなった。昔、(バットローズの務めた出版社の社主)フランク・パッカーとの会話を思い出してみると、今日では誰もそういう話し方をしなくなっている」と述べている。

 また、「職場の自発性がなくなった。昔は職場で誰もが互いに軽くからかい合ったものだ。言われて不快に感じたり、神経質になりすぎることなく昔のようにからかい合うことができる方がいいのではないか」と語っている。

 また、「反権力精神が失われた。もうそういう一面を抑圧してしまった。オーストラリア人の反権力精神は独自なものだし、誇りを持つべきだと思う」と語っている。

 それに対する視聴者の意見としては、バットローズ会長の考えを支持する者もいれば、反対意見を述べる者もいる。

 また、バットローズ氏は、常にABC放送を批判し続けるコメンテータの存在に不快感を表しており、「どんなメディアでも完璧ではない。あちこちで働いてきたからよく知っている。でも、たまに、「ねえ、あんた達。ABCの批判を書かないとページが埋まらないのならあんた達はもう終わってるわと言いたくなる。あの人達は、ABCのような独立した全国メディアの存在理由をよく考えるべきだと思う」と語っている。
■ソース
Political correctness has gone too far in Australia, says ABC chair Ita Buttrose

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