ドライバー負傷や車両大破、キャンプ地にも被害
1987年以来1年おきに開かれているダーウィン・アデレード間大陸縦断3000kmのソーラーカー・レースは、レースがSA州北部にさしかかったところで強風が荒れ続けており、参加車両が強風に道路から外れてスピニフェックスの荒野に吹き飛ばされて、ドライバーが負傷したり、車両が大破して棄権するなどの事故が起きている。また、キャンプ地でもテントが吹き飛ばされたり、ソーラー・パネルが風に煽られるなどしている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
アデレードまで約850kmのクーバー・ペディ付近で時速100kmでトップを走っていたオランダチーム「Twente」のソーラーカーが折からの強風で路肩を転がり、スピニフェックスの茂る荒野に飛ばされた。この事故でドライバーは安全のため、クーバー・ペディの病院に運ばれ、診察を受けている。
最初の事故から30分ほどでドイツのアーヘン工科大学のチーム「Sonnenwagen Aachen」のレース・カーがクーバー・ペディの30km北でやはり強風に煽られて転がった。こちらはドライバーも車両も無傷でレースを続行している。ウェスタン・シドニー大学(WSU)チームの車が強風に煽られてソーラー・パネルを大破したため棄権している。また、ベルギー・チーム「Agoria」の車両も時速100kmで走行中に転がったが、ドライバーは無傷だった。
また、昨夜も強風のため、キャンプ中のいくつかのチームのテントが吹き飛ばされるなどしており、また、ソーラーカーの保護をしなければならない状況だった。
今年のワールド・ソーラー・チャレンジには30を超える国から大学チームを主力として44チームが参加しており、10月14日にダーウィンを出走、16日中にはトップ・チームがポート・オーガスタに到着する見込みになっている。
■ソース
Strong winds flip car competing in the World Solar Challenge