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世界最大フリース記録つくった野良ヒツジが死亡

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動物サンクチュアリーで平均寿命に届かず

 キャンベラで放浪しているまるまるとしたヒツジがRSPCAに保護され、羊毛を刈り取ったところ、フリースは41kgにもなり、世界最高記録を樹立した。この雌ヒツジはクリスと名付けられ、キャンベラ外れのリトル・オーク・サンクチュアリーに引き取られて幸せな生涯を送っていた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ヒツジが逃げ出して野生化することはしばしばあるが、メリノ種のヒツジは羊毛がどこまでも伸び続けるため、時々刈り取ってやらないと負担で死ぬことがある。2015年に発見された時、クリスはほぼ体重に匹敵する羊毛でまるまるとしていたが、刈り取った後の姿はやつれていた。

 リトル・オーク・サンクチュアリーのフェースブックがクリスの死去を伝え、大勢のコメントがあった。

 飼われているヒツジは最長12年程度は生きるがクリスは10歳程度だったと考えられており、リトル・オークでは、41kgのフリースを負って野生生活をしたストレスが寿命を縮めたのではないかと推測している。

 41.1kgのフリースは現在ではキャンベラのNational Museum of Australiaに展示されており、クリスを描いた児童本も出版されており、売上はRSPCAに贈られている。

 フリース重量記録が報道された後、クリスを引き取るというところは何百箇所も名乗りを挙げたが、結局、NSW州マナーのサンクチュアリーに引き取られ、余生をそこで過ごしてきた。

 このサンクチュアリーはキャンベラから1時間ほど東の非営利団体で、救助された動物を200頭近くも飼っており、クリスも環境に溶け込んで幸せな余生だったと伝えている。
■ソース
Chris the sheep, made famous by his record-breaking fleece, has died

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