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ウルル、10月25日を最後に永久閉山

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過去半年間毎月1万人超える駆け込み登山者

 北部準州南部の世界的に有名な砂岩の岩山、ウルル(旧名エアーズ・ロック)が2019年10月25日を最後に永久閉山する。その予定が発表されて以来、半年の間、毎月1万人を超える駆け込み登山申込が殺到している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ウルルは1985年10月26日に連邦政府が地元先住民族のピッジャンジャジャラに返還されると同時に先住民族から連邦政府に99年貸与され、1987年には西の複数の岩山カタジュタと共に、ウルル・カタジュタ国立公園がUNESCOの世界遺産に登録されている。

 この岩山はピッジャンジャジャラの人々の聖地であり、99年貸与時から、先住民族と連邦国立公園局員で構成される管理委員会は、「登山は禁止しないが、アボリジニの聖地に登らないよう希望する」旨の立て札を掲げてきた。

 これまでに心臓発作や滑落などで死者も出ており、地元先住民族にとっては聖地で死者が出ることは耐えられないことだったし、その上に聖地での登山者の脱糞放尿、ルートを外れて岩の割れ目に転落などから頂上で半裸になって記念写真など、登山者の目に余る行為に何度も登山禁止の声が挙がっていた。

 約10年前には、管理委員会で「登山者がウルル・カタジュタ国立公園全来場者の20%を下回るようになれば閉山するという決定が出されていた。

 2016年にはその数字になり、翌年に閉山が決定された。
■ソース
Uluru climb closure 2019: Why these Australians flocked to climb the rock

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