国際鉱業団体会議会場前で双方に負傷者
10月29日午前、VIC州のメルボルンで、国際的な鉱業団体会議が開かれた見本市会議センター前に気候変動対策を要求する抗議グループが集まり、会議参加者の入場を阻止しようとして警備の警察隊と衝突、警察側は催涙スプレーや騎馬警官の馬を使って抗議グループを制圧しようとした。
ABC放送(電子版)が伝えた。
今週、ヤラ川に面した現場のセンターでは国際鉱業資源会議(IMARC)が開かれており、約250人の抗議グループがセンター前で300人を超える警官隊と対峙した。
この衝突で警察官2人と抗議行動参加者1人が病院に運ばれ、手当を受けた。また、警察は、「警察の指示に従わず、緊急機関労働者の業務や歩道の通行を意図的に妨害した」理由で45人を逮捕、また「警察の馬に乱暴をした」として、2人を逮捕した。
抗議行動参加で病院に運ばれた女性(23)は騎馬警官の馬に攻撃されて負傷した可能性があり、警察が捜査している。
目撃者は、「被害者は私の隣にいた。警察官が私に催涙スプレーを吹き付け、さらに彼女を私から引きはがして投げ飛ばした。そこへ馬が後ろ足で立ち上がり、倒れている被害者の脚に蹄を乗せた。彼女は脚の感覚を失い、足を動かすこともできなくなっていた」と証言している。
一方、警察当局は女性の負傷について一切発表していない。
警察側は、警察の警備行動は正当だったと発表している。一方、抗議行動側は、警察官が警棒を抗議メンバーに警棒を振るうビデオを発表したが、警察側は「警棒を使ったことは確認していない」としている。
また、IMARC阻止連合の広報担当者は、「警察はひどく攻撃的かつ威嚇的な戦術を使った。今朝の抗議行動は非暴力だったが、警察側が恐ろしく暴力的だった」と語っている。
さらに、抗議グループ参加者は労組、環境保護派、動物権利派など20を超える団体から参加した。会議が開かれている間抗議行動を続けるとしている。
■ソース
Climate protesters clash with police outside Melbourne international mining conference