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カンタス航空、2機目のボーイング737にも亀裂

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同型全33機を飛行停止して検査の要求も

 カンタス航空のボーイング737型機の定期検査で翼を胴体に固定する「ピックル・フォーク」と呼ばれる部材に亀裂が見つかり、他の機体も点検していたが同部材に亀裂の入っている737型機がさらに見つかった。

 同社では所有する同型機全33機の点検を続けているが、同社の整備士組合からは、「同型機をすべて飛行停止して点検するよう」要求する声が出ている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 しかし、カンタス社の整備部長では、「33機全機の飛行停止を求める発言はまったく無責任」と反論している。

 これまでにも世界各国でボーイング737型機に同様の不具合が見つかっており、同社では33機全機の点検を進めるとしているが、飛行停止には応じない模様。また、2機目の亀裂についてはカンタス社からの発表ではなく、オーストラリア資格航空整備士組合(ALAEA)が「10月30日夜に2機目の亀裂が発見された」と発表している。

 ALAEAのスティーブン・パービナス書記長は、「このような機体は飛ばすべきではない。この部材のある部分は翼の荷重や翼の中にある燃料タンクの荷重を胴体で支える部分だ。カンタス社でどの機体に亀裂があるのかないのかが分からず、どの機体が安全に飛べるか分からないのなら全機を飛行停止にすべきだ」と語っている。

 同社のクリス・スヌーク整備部長は、「同部材の亀裂は機体の安全性を損なうところではなく、全機の飛行停止は無理な要求だ。当社は、機体が完全に安全でない限り飛ばすことはしない」と語っている。

 10月初め、アメリカの連邦航空管理局が、飛行回数3万回を超えたボーイング737 NG型機の点検を命令しているが、カンタス社では、「まだ、3万回の飛行回数を超えた機体はなく、22,600サイクルを超えた機体の点検を11月1日までに行う」と発表している。

 ボーイング社では、世界中で38機でピックル・フォークの亀裂が発見されており、修理のために飛行停止されたと発表している。
■ソース
Calls for Qantas to ground Boeing 737 fleet after claims crack discovered on second aircraft

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