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NSW州西部に干天の慈雨、シドニーには雷雨

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11月2日3日連続で地域により90mmの雨量も

 11月3日、シドニー都市圏では所により雷雨に見舞われているが、州政府では何か月ぶりかの雨とあって文字通りの干天の慈雨になっている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 NSW州西部の旱魃地域に雨をもたらした前線が11月3日午後にはシドニー地域に到達し、シドニー地域も雨模様になっているが、州西部でも過去何か月も一滴も降らなかった土地で90mmの雨量を記録するなどしており、ウェザー・ビューローの気象学者、ヘレン・リード氏は、州北西部のブレワリナでも2019年4月以来久しぶりに本格的な雨が降っており、2日以来の雨量が70mm近くになっていると発表している。

 さらに、バークでも2日で92mm、コバーでも41mmの雨量と報告されている。

 さらに、リード氏は、この雨をもたらした原因は、北から下りてきた熱帯性低気圧と、大陸の南の南氷洋から張り出してきた寒冷前線が大陸で接触したためで、非常に不安定な気象状況になっており、熱帯性低気圧の水分をすべて降らせていると語っている。

 ただし、この雨も雷雨のもたらした非常に局地的な性格で、まったく雨の降らなかった土地もある。

 雷雨は3日午後にシドニーに到達し、オブザバトリー・ヒルでは雨量5mmを観測したが、空港ではまったく降らず、キャムデンは8mmを記録したがペンリス、パラマッタではまったく降らなかった。

 また、シドニーの雷雨は4日朝まで続き、その頃には寒冷な南の風が吹き始め、先週、シドニー都市圏を覆っていた北の地域のブッシュファイアの煙が完全に吹き払われると予報されている。

 4日には日中は晴れ間も見られるが、その後、さらに小雨や雷雨がシドニー都市圏を覆い始める。また、5日は最高気温が摂氏20度程度とやや肌寒い陽気になる。
■ソース
Thunderstorms hit Sydney, bring welcome rain to parts of western NSW

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