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今年3回の利下げの後、0.75%で据え置き

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中銀の次の金利改定は早くとも2020年2月

 2019年、RBA理事会は失業率上昇を防ぐため、3回の利下げを実施し、0.75%という記録的な低水準になった。それでもフィリップ・ロウ総裁はこれまでも、「金融政策だけでは限界がある。政府が財政政策を実行するしかない」と発言しており、ほとんどのエコノミストがロウ総裁を支持している。

 毎月第一火曜日はRBA理事会が金利を決めることになっており、毎年11月は競馬のメルボルン・カップと同じ日に開かれる。11月5日、RBA理事会は10月の金利0.75%をそのまま据え置くことを発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 RBAは、「この何か月か、利下げにもかかわらず、経済はほとんど変化していない」としており、次の利下げは早くとも2020年2月になる見込み。この発表に応えて豪ドルがわずかに上昇した。

 先物市場の予想では利下げの可能性は10%未満とされており、今後18か月間に25ベーシス・ポイントまるままの利下げはないと予想されている。

 最近の失業率、インフレ双方のデータや、メルボルン、シドニーを先頭として住宅価格が反転したことなどから、RBAもしばらくは金利引き下げプレッシャーが緩められたことになるが、経済成長率は今もって長期トレンドを下回っている。

 11月8日にはRBAが予想四半期GDP成長率を下方修正することが予想されており、現在、1.4%という10年ぶりの低成長率を体験している。

 また、ロウRBA総裁は、「豪経済の3か月見通しは3か月前とほとんど変わっていない。低利、最近の減税、現在のインフラストラクチャ投資、いくつかの市場で住宅価格が跳ね上がっていること、さらに資源部門の見通しが明るいことなどいずれも経済成長を支えているはずだ」と語っている。
■ソース
RBA keeps interest rates on hold at 0.75pc

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