国道走行中に同方向の車にはねられる
アデレードの北部の国道を走っていたパラリンピック自転車選手が車にはねられて死亡した。
ABC放送(電子版)が伝えた。
11月13日午前7時過ぎ、アデレード北部のスタート・ハイウェイを走っていたパラリンピック選手のキエラン・モドラ氏(47)が同方向を走っていた車にはねられて死亡している。
同氏は1988年から2016年までパラリンピックで金メダル5個を獲得している。
キア・セダンを運転していたドライバーも血液検査などのため、ライエル・マキューイン病院に運ばれた。
ボブ・グレイ警視は、「SA州の道路で7日間に7人が亡くなっている。まったくの悲惨なできごとだ。人1人が亡くなるというのは残された家族、妻、夫、娘、息子、母親と大勢の人がショックを受けるということだ。国民はよく考えなければいけない。これでまた一つ悲劇が起きた」と語っている。
モドラ氏は、若年性視神経萎縮症と呼ばれる遺伝性の障害を持っており、タンデム・サイクリングのパイオニアとして、8回のパラリンピック大会で3種目に出場、5個の金メダルを獲得した。
パラリンピックス・オーストラリアによると、1988年ソウル・パラリンピックスでデビューし、1992年バルセロナ・パラリンピックスでは水泳に出場、100mと200mの背泳ぎで銅メダルを獲得している。さらに、1995年から自転車でも競技クラスの速さを出し、翌年にはパラリンピックス自転車競技で金メダルを獲得している。
2011年12月に自転車競技訓練中に車とぶつかり、首の脊椎2箇所を骨折したが、2012年のロンドン大会に出場し、陸上個人で金メダルを獲得している。
盲人協会(RSB)でも、モドラ氏をサポーターでもあり、友人でもあったと述べている。
■ソース
Paralympic cyclist Kieran Modra killed while riding north of Adelaide