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食品健康性星表示の義務化、州・連邦・NZで否定

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表示と健康性になおあいまいさ残る

 食品の健康性をラベルに星の数で格付表示する制度は、オーストラリアの州、連邦およびニュージーランドの担当大臣の話し合いの結果、あくまでも表示は食品メーカーの任意とすること、また、制度に該当する食品にのみ適用されることが決められた。

 消費者団体のChoiceは、パッケージ食品、加工食品については健康性星格付け表示を義務化するよう求めてきた。また、食品メーカーが星格付表示する食品を選んでいると批判もしてきた。

 一方、話し合いの結果、糖分と星格付については現行プログラムの中で見直しを図ることが決められた他、植物由来のミルク、食肉代用品のラベル表示についても話し合われた。

現在、 健康性星格付表示はパッケージ食品の30%ほどにラベル表示されているだけだが、勧告案では2023年までに70%の該当食料製品に表示を促進することになっている。

 Choiceでは両国閣僚のこの決定を「がっかりした。食品メーカーは都合のいいラベル表示を選ぶ傾向があり、その法制の抜け穴を塞ぐためにも重要な機会だったが、大臣会議はその機会をみすみす見逃すことになった」と発言している。

 しかし、全豪食品雑貨店業者協会のタニア・バーデンCEOは、「大臣の決定は、メーカーと消費者の間のバランスの取れた内容だ」と支持している。

 この星格付表示制度はパッケージ食品、加工食品の健康性を一目で分かるように設計された表示制度だが、星格付に消費者が混乱しており、明確化が望まれている。

 Choiceその他の公共衛生推進団体では食品に自然に含まれている糖分と、加工中に加えられる糖分を区別して表示するよう要望していた。
■ソース
Politicians reject push to make Health Star Ratings mandatory amid customer confusion

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