ベラミーに続いて他のブランド買収の認可も申請
中国企業が、6億ドルでDairy Farmersその他の酪農ブランドのメーカーを買収する計画を明らかにした。
ABC放送(電子版)が伝えた。
日本のライオン社はDairy FarmersやPuraなどオーストラリアの傘下の乳業ブランドを6億ドルで売却することを計画しており、一方、中国国営のMengniu Dairy(内蒙古蒙牛乳業)社は、既に有機乳児用調製粉乳メーカーのベラミー社を15億ドルで買収しているが、さらにオーストラリア国内最大手乳業企業をライオン社から買収する計画。
2019年、ライオン社は同社の所有していたチーズ・メーカーをSaputo社に2億8,000万ドルで売却している。
この取引で蒙牛乳業はLion Dairy & Drinksの買収額として、キリン・ホールディングに6億ドルを支払うこととしている。Lion Dairy & Drinksのブランドには上の2つの他、Masters、Dare、Farmers Union、Big M、Pura Classic、Vitasoy、Daily Juice、Juice Brothers、Berri、Yoplaitなどがある。
2018年10月、Lion社は、事業をJames Squire、Little Creatures、Tooheys、XXXXなどビール事業に集中拡大する考えで乳業部門の売却を図ってきた。
ライオン社のスチュアート・アービンCEOは、「長期的な展望でDairy & Drinks事業の成長を図るためにはそのために有利な位置にいる経営に委ねること、また、当社は世界的にも有数の大人の飲み物の事業として展開していくことが最善だと考えた」と語っている。
また、蒙牛乳業のジェフリー・ミンファン・ルーCEOは、「買収が成功すれば、Lion Dairy & Drinksにとっても、蒙牛乳業にとっても利益になるばかりか、オーストラリアの酪農家や果樹農園にとっても中国市場が大きく開けてくることになる」と語っている。
■ソース
Chinese company to buy Dairy Farmers and other dairy icons for $600 million