10分間で倒木、51,000戸停電など相次ぐ
11月26日午後、シドニー都市圏一帯で雷を伴う激しい嵐が荒れ、わずか10分ほどの間になぎ倒された大木の下敷きになって車が破損するなどしており、さらに電線が切れ、51,000戸が停電するなどの被害が出ている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
気象庁(BoM)は、州全域に大粒の雹、雷を伴う激しい風雨などの警報を発令していた。
また、アッパー・ノース・ショアのゴードンやキララなどの緑の濃い地域では並木が風にあおられ、電線が切れて垂れ下がり、また倒木の下敷きになって車が大破するなど、足の踏み場もない惨状になったと伝えられている。
嵐はシドニーを通過して北上しており、夕方にはシドニーの北の地域でさらに大きな被害を出すとBoMでは予報している。
また、州緊急救援局(SES)でも、シドニー、ブルーマウンテン地域で500件ほどの救援要請電話を受けたと発表している。
BoMのガブリエル・ウッドハウス気象学者は、「シドニーでは100km/hの突風も記録された。今後、ハンター、中北部海岸、北西部傾斜部、同平野部、北部高原などの各地域でも同じように雷を伴う激しい風雨が荒れるものと予想される。車はできるだけ立木から離しておくのが賢明だし、家屋周辺の風に飛ばされたり、倒れたりしやすい物は固定するか、建物内に移すかすること。また、垂れ下がった電線には絶対に近づかないこと。また、風、雷は非常に危険であり、できるだけ屋内から出ないこと。嵐が過ぎたのを確認してから外に出ること」などの心得を呼びかけている。
Ausgridの発表によると、これまでに停電などの被害があったのはシドニー各地、中部海岸・レーク・マコーリー地域、ノーザン・ビーチ、ノース・ショア、ノース・ナラビーン、チャツウッド、ゴードン、ガルストン、デュラルなど。
■ソース
Severe weather warning sees thunderstorm lash Sydney, damaging power lines and uprooting trees