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女性、北部準州の荒野で12日間を生き延びる

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3人グループの残る2人の安否が気づかわれる

 11月19日、タムラ・マクビース=ライリーさん(52)、アリス・スプリングス在住のクレア・ホクリッジさん(46)、SA州在住のプー・チャンさんの3人がアリス・スプリングスからドライブに出かけたまま帰ってこず、警察などが出動して捜索していた。ようやく、12月1日に通報でフィンク川河原に3人の乗っていた車と3人グループのうちのタムラさんだけが無事発見された。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 タムラさんは放牧場の家畜用の水たまりで水を飲み、携帯していたビスケットをかじり、日中は車の下に掘った穴にこもって疲労をふせいでいたと語っており、12月1日午後に発見されたのもアリス・スプリングス南のスチュアーツ・ウェル地区の水たまりの傍らだった。

 クレアさんとプーさんは依然として見つかっておらず、また、2人が別れてそれぞれの道をたどっているのではないかと見られている。

 また、3人は3日目までは車のそばで過ごし、車をわだちから引き出そうとしていたが、その後は食料なども尽き始め、移動することにした。

 3人は車に積んであって、6リットルの水を飲み、ウォッカの缶10本を飲み干してしまった後、車が轍に車輪を取られているあたりには太陽から身を隠す木も何もなく、移動するしかないと考えた。しかし、フィンク川は広大で抜け出すこともできなかった。

 結局、3人は車に書き置きを残して移動を始めた。放牧場の水場を見つけたが、昼間の太陽から隠れるための隠れ家を探した。また、夜は3人は犬のラヤと一緒に抱き合って暖を取った。しかし、28日になると次第に心細くなり、チャンさんとクレアさんは、スチュアート・ハイウェイがあると思われる北に向かって歩き始めた。

 タムラさんは、ラヤが歩けないと考えて水場に残ることを決めた。

 北部準州警察は2機のヘリコプターを動員して2人が向かった方角の捜索を始めたが、すでに13日が過ぎており、安否が気づかわれている。また、警察では空から1人分の足跡を見つけており、その足跡をたどっているが、その一帯は砂丘、乾いた粘土層、森、岩の露頭、丘陵など様々な地形になっており、徒歩で追跡するのは非常にむずかしい。
■ソース
Tamra McBeath-Riley describes fight for survival during 12 days lost in NT outback

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