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NSW州政府の省が再度巨額の罰金言い渡される

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スキー場の浄水設備から化学薬品河川に流出

 NSW州のスキー場の浄水設備から化学薬品が川に流れ込み、汚染したとして設備の管理責任者である州政府の計画産業環境省(DPIE)が土地環境裁判所から巨額の罰金を言い渡された。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 土地環境裁判所の判決によると、浄水設備はペリッシャー・バレー、スミギンズ・ホールズ、グーテガなどの地域の下水を浄水しているが、2018年4月、浄水処理中に多量のアルミニューム塩溶液を加えたため、ペリッシャー・リゾートを流れるマウント・コシウスコ国立公園のペリッシャー・クリークに4.4kgのアルミニューム塩を流出させ、汚染した。

 このアルミニューム塩の量で河川のアルミニューム・レベルは甲殻類を含む水系生物にとって有害な影響を与える濃度になる可能性がある。

 裁判でDPIEは有罪を認め、ライセンス違反罰金として$165,250、また河川汚染の罰金として$48,000、合計$213,250の罰金を言い渡された。

 環境保護庁(EPA)も環境省もこの事故の通報を2週間後まで受けておらず、事故直後の水質検査が行われていなかった。

 証言台に立ったらとローブ大学の湛水生態系センターのイワン・シルベスター准教授は、「流出したアルミニューム塩溶液は魚のエラなどを覆ってしまい、水生生物の酸素呼吸能力を奪ってしまう。このようなことは起きてはならないことだが、しかし、現実には法制遵守措置があり、制度そのものは機能している」と証言している。

 サンドラ・デュガン判事は、「環境への悪影響を防止し、あるいは軽減する措置はいくつかあったが、いずれも行われていなかった」と判決文を述べた。

 昨年も同じDPIEがペリッシャー・クリークに多量の窒素化合物とアンモニアを流出させたことで$84,000の罰金と$100,000の裁判費用の支払いを命じられている。
■ソース
NSW agency slapped with hefty fine for polluting waterway at Perisher ski resort

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