NSW州政府が非常事態宣言発令
シドニー都市圏の気温が摂氏41度を超え、都市圏周辺部のブッシュファイアで民家が全焼するなどの被害が出ている。また、グラディス・ベレジクリアンNSW州政府が非常事態宣言を発令している。
ABC放送(電子版)が伝えた。
シドニー都市圏周辺部では4箇所でブッシュファイアが緊急レベルに達しており、南西部、ピクトン南西のバルモラル地区でこれまでに民家3戸が焼失している。
バルモラル地区の住民には避難するには遅すぎるので安全なところに隠れるか、住宅を火から守るよう警報が出ている。また、ワラガンバ・ダムのブラゴラング湖西岸のグリーン・ワトル・クリークでも燃えている。南部海岸のサセックス・インレットに近いティアンジャラでも燃えており、19日遅くにはプリンセス・ハイウェイの通行に支障が出ることやサセックス・インレットへのアクセスがていしされる可能性もある。
南部海岸地域、ベイトマンズ・ベイ付近のカロワンのブッシュファイアも19日午後零時30分に緊急レベルに引き上げられ、ブリル・レーク地区でスポット・ファイアが起きており、避難には手遅れと発表している。
シドニー都心部は摂氏35.3度に達し、オリンピック・パークで41.1度、バンクスタウンで40.5度、ゴスフォードで40.3度、ペンリスで40.9度など。
ベレジクリアン州首相は、今後7日間の非常事態宣言を発令し、「今後数日の最大の心配は、予想が付かないことだ」と語っている。
19日午後は風向が南向きにかわり、気温も下がると見られているが、風速は50kphと強くなるため、ブッシュファイアが煽られて北に向かう可能性がある。
■ソース
Sydney temperatures pass 41C, homes destroyed, state of emergency declared