高温乾燥の週末を前にNSW州当局が呼びかけ
12月21日22日の週末はさらに厳しい気象条件になると予報されており、12月20日、NSW州郡部消防局(RFS)と州警察は、「NSW州全域にブッシュファイアの危険が高まるため、ホリデーに出かける市民は予定を少し遅らせて欲しい」と呼びかけている。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
NSW州警察のギャリー・ワーボイズ副長官は、「出発を1日2日遅らせてもクリスマス・デーまでには十分あり、家族にとっても、また消防士にとっても安全ではないか」と語っている。
ブッシュファイアが激しくなっている時期に家族でハワイに休暇旅行して批判を浴びたスコット・モリソン連邦首相は、休暇前に国民に知らせず、休暇中もメディアの問い合わせに対して首相の家族がハワイにいることを繰り返し否定し、さらには首相が国を離れている間の首相代理に関しても従来の慣行に反して何の発表もしておらず、政権と省庁の秘密主義が休暇以上に批判の的になっている。
12月21日は南風と熱暑が予報されており、ロブ・ロジャーズRFS副長官は、「現在800棟を超える建物が全焼しているが、さらに被害が増えることは必至だ」と語っている。
12月20日午後6時から、グレート・ウェスタン・ハイウェイは、ブラックヒースからブルーマウンテン西麓のリトル・ハートリーまでの区間を通行止めにして、ブッシュファイアの燃料を断つ野焼きを行う。また、同ハイウェイの北側を走るベルズ・ライン・オブ・ロードは既に閉鎖されているため、シドニーとリスゴー以西の間の代替ルートがない状態になる。また、プリンセス・ハイウェイとヒューム・ハイウェイも一部で通行止めが行われる予定になっている。
12月21日、シドニーの気温は摂氏37度まで上がると見られているが、リッチモンドやペンリスを含めた西部は摂氏47度にもなる見込みで、その上に南風が吹き荒れ、最高風速は100km/hにも達する。
■ソース
‘Wait another day’: Fires force highway closures ahead of challenging day