南部諸州のスーパーで販売のポテト・サラダをリコール

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食中毒の季節にリステリア菌汚染の可能性あり

 オーストラリア南部諸州のスーパーマーケットなどで販売されたポテト・サラダにリステリア菌汚染の可能性があり、リコールされている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 Daly Potato Companyは、同社のBacon and Dijon Gourmet Potato Saladのリコールを発表した。

 販売されたのはNSW、VIC、TAS3州とACTのウールワース、TAS州のコールズの各スーパーマーケットで、Bacon and Dijon Gourmet Potato Salad 400g容器入りの商品で、use by dateがJanuary 8, 2020となっているもので、listeria monocytogenes汚染の危険がある。

 リステリア症はまれな疾患で、NSW保健局では年間20件から30件程度が届け出られているとしている。しかし、死亡率は高く、妊婦と胎児、免疫系の弱っている人、高齢者が感染発症しやすい。

 感染経路としては、生牛乳、ソフト・チーズ、調理済みサラダなど病原体汚染されやすい食品を摂取して発症するケースが多い。

 2018年2月、NSW州内の農場から出荷された汚染ロックメロンで患者が続出、6人が死亡、1人が流産している。2019年に入ってからも燻製サケが感染源と見られるリステリア症で2人が死亡している。

 リステリア菌感染の潜伏期間は3週間程度が多いが70日に及ぶ場合もある。発症すると敗血症、脳の炎症などを起こし、妊婦の場合には流産や死産になることがある。

 症状としては、発熱、筋肉の痛み、時には吐き気や下痢を伴うことがある。激しい症状になると昏倒、ショック症状、頸の強ばり、錯乱、平衡感覚失調などが起きる。

 NSW州食品管理局では、症状に心当たりのある人は直ちに医師の診断を受けること、また、リコール商品は販売店に持参し、払い戻しを受けるよう呼びかけている。また、詳しい案内はDaly Potato Companyに直接連絡すること。

 専門家は、「通常冷蔵庫で保管するタイプの食品を外気にさらしたまま2時間経過した場合には捨てること」と説明している。
■ソース
Potato salad sold at supermarkets recalled over listeria contamination

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