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シドニー・ハーバーの大晦日花火大会予定通り実行

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郡部消防局(RFS)は、中止命令の可能性残す

 シドニー市議会は、シドニー・ハーバー恒例の大晦日花火大会を予定通り実行すると発表したが、郡部消防局(RFS)は、大会開始寸前まで中止命令を出す可能性を否定していない。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 週明けからNSW州の広い範囲で熱波状況になることが予想されており、シドニー地域西部や州郡部では摂氏40度を超えるところも予報されている。

 また、12月30日には州全域に全面裸火禁止令が発令され、31日以降については今後判断することになっている。

 州内でも北部高原地帯のアーミデールや南部海岸地域のショールヘイブンでは花火大会延期を決めたところもあるが、29日、シドニー市議会は花火大会実行を明らかにした。

 シドニー市のタニア・ゴールドバーグ氏は、「花火大会は15か月にわたって準備が続けられてきており、予算の大部分を占める群衆安全対策などはすでに支出済みだ。花火大会を取り消してもブッシュファイア被災地に何の利益ももたらさない」と語っている。

 また、グラディス・ベレジクリアンNSW州首相も、「シドニーは世界でも新年を最初に迎える都市の一つだ。花火大会が安全に行える限り、例年通り今年も実施すべきだ」と語っている。

 また、「実施にあたってはRFSとも相談して決めたい。私達は社会を守る義務を負っているが、安全上中止する理由がなければ実施すべきだと考えている」と述べた。

 6週間前から署名請願書が始められており、「昨年シドニーの花火大会のために580万ドルが費やされた。全州が花火大会に反対すべきだ。すでに煙が充満しているのだから」として、580万ドルの予算をブッシュファイア被災地や旱魃被災者救済計画に充てることを求めている。

 しかし、シドニー市は、「予算はすでに支出済みであり、中止は市内のビジネスなどへの打撃になり、さらには国内各地や海外からシドニーを訪れている人々にも打撃となるだけだ」と反論している。
■ソース
Sydney Harbour New Year’s Eve fireworks display to go ahead despite bushfire risk

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