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モリソン連邦政権、ボランティア消防士に休業補償

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長期出動のボランティアには上限$6,000

 以前からアンソニー・アルバネージ連邦労働党党首が、「ブッシュファイア時のボランティア消防士に経済的補償を」と要求し、それに対して、「ボランティアへの経済的補償は最優先課題ではない」と拒否していたスコット・モリソン連邦首相が12月28日頃から態度を変え、「NSW州ボランティア消防士には上限$6,000の経済補償をする」と発表した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 それによると、民間企業に働いているNSW州内のボランティア消防士は、新規連邦資金制度に基づき、上限$6,000までの補償を請求することができるようになる。

 連邦政府は、他の州、準州に対しても、夏季中に各所のブッシュファイアで何週間も何か月も消火作業を務めるボランティアに補償する同様の制度に参加するよう呼びかけている。

 ただしとして、モリソン首相は、「NSW州政府と共同で実施するこの新制度を恒久的なボランティア消防士への支払制度の先例と考えてはならない」と語っている。

 NSW州のこの新制度の場合、中小企業に務めるボランティアまたは自営業のボランティアが10日を超えて現在のブッシュファイア消火に出動してきた場合、1日上限$300までの支払いを請求することができるようになる。ただし、合計金額は$6,000を超えないこととするとなっている。

 2019年のブッシュファイアはNSW州北部では9月から始まっており、州の郡部消防局(RFS)のボランティアにとっては過大な負担になっている。

 モリソン首相は、「ボランティア長期的に仕事を休んで出動する場合、ボランティアに経済的な支援を与える必要がある。今年のブッシュファイアが早く始まり、長引く傾向があることから、従来のボランティア消防士に対する以上の措置を必要とする。RFSのボランティアがその活動に対して報酬を求めるとは思わないが、彼らが月々の請求に対してもこれを払えなくなったり、経済的にも困苦するようになることは望ましくない。この資金はボランティア行為に対して支払うのではなく、彼らを経済的損失から救うことが目的だ」と語っている。

 アルバネージ労働党党首は、「私がこの問題についてモリソン首相にボランティアへの支払いを求めた時にはまったく反応せず、むしろ完全に拒否した」と語っている。
■ソース
Morrison government to compensate NSW volunteer firefighters up to $6000

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