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NSW州ボランティア消防士1人死亡、2人負傷

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消防車、火炎竜巻に巻き込まれ投げ上げられる

 NSW州オルベリー市の70kmほど東、ジンジェリック地区でブッシュファイア消火作業をしていた消防車が火炎が巻き起こす竜巻に巻き込まれて投げ上げられて屋根を下にして地上に叩きつけられた。この事故でボランティアのサミュエル・マクポール氏(28)が死亡、同乗の2人のボランティアも負傷した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 事故が起きたのはジンジェリック地区のグリーン・バレーで、州郡部消防局(RFS)の発表によると、マクポール氏の妻、メーガンさんは5月に出産の予定だった。また、この事故は激しい火炎で起きる竜巻によるもので消防車が巻き込まれることは非常にまれなできごとだった。

 12月19日にもワラガンバ・ダムのブラゴラン湖湖畔のグリーン・ワトル・クリーク地域の大火災で出動中の消防車が路肩を外れて横転大破し、ボランティア消防士2人が亡くなっており、消防士の死亡事故は2週間の間に3人目となった。

 また、RFSによると、マクポール氏と2人の同僚は、ブッシュファイアに巻き込まれた牛の群れを集めて安全な場所に誘導している途中だった。しかし、炎の危険が迫ってきたため、消防車で現場から離れようとしたさなかに「火炎竜巻」としか言いようのない突風が消防車の後尾を引き上げ、完全に逆転させて屋根を下にして地面に叩きつけた。そのため、車内にいた3人が閉じ込められた。運転者は35年以上の経験を持つキャプテンで、車の位置もまったく問題がないと考えていたし、その後の出来事には目撃したベテランの消防士達も信じられない思いだった。炎の竜巻が8トンもある消防車を宙に引っ張り上げた上に地面に叩きつけたのだからと発表している。

 また、運転者は軽いやけどを負っており、もう1人は重度のやけどを負っており、メルボルンのアルフレッド病院に空輸された。

 郡部消防局ではすべての局の旗を半旗にすると発表している。
■ソース
RFS firefighter who died in truck rollover at Green Valley bushfire named by police as Samuel McPaul

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