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NSW州緊急対策担当大臣予定変更し、帰国の途

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メディアの問い合わせに「帰国予定なし」と答えた直後

 NSW州政府は、12月30日に休暇中のジョン・バリラロ副首相が滞在先のロンドンからツイートで、「シドニーの大晦日花火大会を中止すべきだ」と発言し、「NSW州各地が燃えているさなかに州副首相が休暇でロンドンに?」と批判を呼んでいる折りも折り、今度は州政府のデビッド・エリオット緊急対策大臣が妻との休暇でロンドンとフランスに渡っており、「ブッシュファイアの危機の時に緊急対策大臣が休暇で海外旅行? 何のための緊急対策大臣か?」と同僚閣僚から批判を浴びている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 ブッシュファイアのさなかにスコット・モリソン連邦首相がハワイに家族休暇で出かけ、しかも職員らも示し合わせてメディアに対して嘘をついていたことが明らかにされた結果、急遽帰国し、謝罪する結果になった。その1週間後にはエリオット緊急対策大臣がブッシュファイアのさなかに欧州休暇旅行に行っている。

 SMH紙は、「エリオット大臣から、休暇を切り上げて帰国する考えはないとの答を受け取った1時間後に帰国するとの発表があった」と報じている。

 保守系メディアのニューズ・コープは、「州南部海岸地域の被災が拡大しており、2人の市民と1人のRFSボランティアが亡くなるという事態を考え、献身的なボランティア消防士や被災地域住民に寄り添うため、急遽帰国する決心をした」と大臣のツイッターを掲載している。

 ただし、SMH紙が大臣と大臣事務所に問い合わせたがまったく回答がないため、エリオット大臣の行動は確認できないと報じている。

 SMH紙は、「エリオット大臣の海外休暇は、複数の州政府閣僚から批判を受けている。また、グラディス・ベレジクリアン州首相は、現況では大臣はシドニーから遠く離れるべきではないと閣僚に通達していた」と伝えている。

 また、バリラロ副首相が休暇先のロンドンから、「ブッシュファイアの被災地域住民の気持ちを考慮し、シドニー花火大会は中止すべき」とツイートしたことについても、ある上級大臣は、「バリラロ副首相の行為はエリオット大臣よりも悪いと言える」と語っている。
■ソース
Has he backflipped? NSW Emergency Services Minister’s European jaunt

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