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NSW州首相、同運輸相の連邦首相批判を擁護

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専門家や野党の要請断り、孤立化するモリソン首相

 スコット・モリソン連邦首相がNSW州南部海岸地域のブッシュファイア被災地コバーゴを視察した際に住民から罵声を浴びせられ、冷たい対応を受けたことに対して、NSW州政府の運輸相で、同地区を含むベガ選挙区にするアンドルー・コンスタンス大臣は、「多分、冷たい歓迎は当然の報い」と発言した。

 このコンスタンス大臣発言をグラディス・ペレジクリアンNSW州首相が擁護する発言をしている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 ベイトマンズ・ベイ南方のマルア・ベイがブッシュファイアの被害を受けた時も、コンスタンス大臣の自宅は危うく難を逃れており、モリソン連邦政権の気候変動対策、ブッシュファイア対策に不満を募らせていたことが伝えられている。

 1月3日朝のチャネル・セブンの「Sunrise」でコンスタンス大臣は、「首相がコバーゴに来ることさえ聞かされていなかった。正直言って、地元の人々の冷たい歓迎はモリソン首相に対する当然の報いだと思う」と発言している。

 また、「首相には、ブッシュファイア対策と被災者救済のための予算を増やせと言いたい」と語っている。

 2GB AMラジオ放送の番組で質問を受けたベレジクリアン州首相は、「現場で活動している人に対して何の反感もない。アンドルーは友人だし、地元被災地のすさまじい被害をその眼で見てきたばかりだ。選挙区の住民と同じように彼も衝撃を受けており、その人達の怒りを責めることはできない。私達リーダーは、資金や人材、資材を必要とされているところに割り当てることが任務だ」と語っている。

 モリソン首相は、コバーゴでやじられ、握手も拒まれて、政府のコムカーで早々に町を後にしたが、握手を拒んだ女性は妊娠中でしかも大火で家を失っている。「首相が腰を下ろして私達の要求を聞いてくれることを期待したが、私が握手を拒むと首相は背を向けて行ってしまった」と語っている。

 大晦日にブッシュファイアに襲われたコバーゴは国道沿いの町並みが焼け落ち、家を守っていたロバートさんとパトリックさんのソルウェイ父子が命を落としている。

 NSW州は、ブッシュファイア対策で役割を果たすべきジョン・バリラロ副首相とデビッド・エリオット緊急活動担当大臣の2人が休暇でロンドンに滞在しており、今週末の帰国予定にしている。
■ソース
‘Justified in feeling angry’: Premier stands by Constance after he lashes Morrison

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