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ブッシュファイアの挙動、現在の予測法が無意味に

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規模が大きくなりすぎたと事故対策統括部長

 オーストラリアのブッシュファイア危機は規模が大きくなりすぎたため、従来のような予測法では対応できなくなっていると事故対策統括部長が発言。

 事故対策統括部長が、オーストラリア南東部の現在のブッシュファイア状況は、火災が大きくなりすぎたため、これまでの科学モデル化では対応できなくなっていると語った。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 それによると、大規模化したブッシュファイアはそれ自体で局地的な気象条件を作り出してしまうため、従来の気象庁(BoM)からのデータが無意味になってしまうとのことで今のところは打つ手がない。

 VIC州ギップスランドのベアンズデール事故対策統括部のアンディ・ギラム氏は、「これからの数日、ブッシュファイアの炎が全方向から襲ってくるところも出るだろう。誰もが同じことを言っている。これまで炎の挙動を予測するために利用してきた科学的モデル化が役に立たなくなってきている。何が起きるかおおよそのことを分かっているが、現実には炎はその地形の中で好きなように挙動している。VIC州が災害地域宣言をしたのも、NSW州が非常事態宣言をしたのも、住民がとりあえず逃げるしかないからだ」と語っている。

 NSW州のシェーン・フィツシモンズ郡部消防局(RFS)長官は、大晦日のNSW州のブッシュファイアはすべての予測を上回った。5箇所のブッシュファイアはいずれもこれまでのマニュアルの火炎予想もコンピュータによる予想もすべて炎が広がると予想しているが実際の火災はその予想を上回っていた」と語っている。

 さらに、「現実の火災は私達が最悪シナリオと呼んでいるパターンで広がった。このシナリオはこれまでなら現実には起きることのないようなパターンだった。RFSでは、いくつかのモデルと予報を再現することをしており、1月4日にの気象条件は、2019年大晦日を上回るものになるだろう」としている。
■ソース
Australia’s bushfire crisis is so big that it’s useless trying to predict how blazes will behave, incident controller says

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