電力線・信号線などの破損の復旧には数か月
ブルーマウンテン北部のブッシュファイアでリスゴー駅・マウント・ビクトリア駅間の鉄道区間の架線など電力線や信号線が破損しており、復旧するまで少なくとも2か月はかかるため、その間、ほとんどの旅客列車が運行できなくなる。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
ブルーマウンテン国立公園の北側に隣接する国立公園内のゴスパーズ・マウンテンから広がった大規模な森林火災でブルーマウンテンを通過する25kmの区間で鉄道設備が焼け落ちたため、2019年12月21日以来、この区間はバスの振替輸送が行われてきた。
1月末までにはごく少数のディーゼル旅客列車が運行するようになる予定だが、電車が走れるようになるまでにはまだまだ時間がかかる。
鉄道施設のうち、もっとも破損が激しいのは信号施設でほとんど破壊されてしまっている。また、電力線も破損が激しい。
この運休で、ブロークン・ヒル駅からのXplorer、ダボ駅からのディーゼル機関車列車のXPTはそれぞれ発駅からシドニー・セントラル駅まで全区間がバスの振替輸送になっている。
また、マウント・ビクトリア以遠からシドニーに行く場合には、リスゴー駅から代替輸送バスに乗り、マウント・ビクトリア駅でシドニー行きの電車に乗ることになる。
シドニー鉄道では、貨物列車だけでもリスゴー駅・マウント・ビクトリア駅間を運行できるように復旧作業を続けていると発表している。また、ディーゼル旅客列車の運行開始は1月中に発表される予定。
ブルーマウンテンの鉄道線電化区間はリスゴー駅までで、通信線、信号線が破損しているほか、古い木造電柱100本が焼けており、また、沿線の立木200本程度も危険があるため、伐採しなければならない。
ブルーマウンテンを通過し、シドニーとパースを結ぶインディアン・パシフィック特急は当分の間ゴルバーンを通過する線を利用して運行する。
■ソース
Fire damage shuts Blue Mountains line to electric trains for months