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NSW州内のブッシュファイアで住宅2000戸全半焼

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今週末には再び険悪な気象条件と予報

 現在、NSW、VIC両州では温和な気象条件になっており、ブッシュファイアも小康状態になっているが、1月10日には再びブッシュファイアの危険の高まる乾燥高温強風という条件になると予報されている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 10日には気温も海岸部では30度台半ば、内陸部では40度から45度前後まで上がる見込みで、再び雷を伴う嵐が乾雷をもたらし、風向も頻繁に変化する気象条件になる可能性がある。また、降雨も火災を消すには足りず、逆に防火帯をつくるための野焼きを妨げる結果になる。

 7日のNSW州郡部消防局(RFS)の発表によると、州内では1,588戸の住宅が全焼しており、653戸が半焼している。

 VIC州のダニエル・アンドルーズ州首相は、「VIC州では少なくとも200戸が全焼している」と発表している。

 しかし、消防局や警察が今後焼け跡調査を進めていくにつれて被害が大きくなるものとみられている。

 また、保険業界団体のInsurance Council of Australia (ICA)は、2019年9月以降のブッシュファイアによる損害総額は7億ドルに達すると指定している。

 さらに、同期間内の火災関係保険金請求は8,985件にのぼっており、今後、この数字もかなり増大すると見られている。

 NSW州RFSは、「金曜日までは良好な気象条件が続くため、今の間に防火帯を強化する」と語っており、一方、気象庁(BoM)は、金曜日頃にはSA州、VIC州、さらにNSW州と次第に乾燥高温条件が東進してくる。土日も同じような気象条件が繰り返される見込みと発表している。

 ブッシュファイア挙動の専門家、トーマス・ダフ氏は、「少々の雨はかえって困る。防火線の内側に点々とした小さな火災を作り出すことになり、防火線の内側に燃え残りの箇所ができるとそこが乾いた時には新しい火種になる可能性があるためむしろ危険といえる」と語っている。
■ソース
Fire in NSW leaves more than 2,000 homes damaged or destroyed as authorities brace for bad conditions

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