VIC州北東部とNSW州南東部で危険拡大
1月10日はVIC州北東部、NSW州南東部のアルプス山岳地域でブッシュファイアの危険拡大が報じられている。そのため、スキー場ではスノー・ガンを引き出して人工スノーをスキー場施設や散布して冷やし、延焼防止に備えている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
VIC州アルプス山岳地域、東ギップスランド、州北東部の極端な火災の危険状態が続いており、アビーヤード付近のブッシュファイアが燃え広がっているため、マウント・バッファロなどアルプス地域2箇所に避難警報、1箇所に緊急警報が発令されている。また、東ギップスランドのコンビエンバーでは草むらの火事が人家などに迫っているため、緊急警報が発令されている。
1月9日、ダニエル・アンドルーズVIC州首相は、災害地域宣言を2日めも継続し、当局が被災地区宣言を受けた地域の住民に避難を命令した。
この災害地域宣言は東ギップスランド、アルプス山岳地域、州北東部などを対象としている。
アンドルーズ州首相は、「10日は火災の危険が突出する日となる可能性がある。州のほとんどの地域で気温が上がり、また、ブッシュファイア被災地域の一部では100km/hの突風が吹くことが予想される。長く厳しい一日になるだろう」と発表していた。
マウント・ホザム・リゾート管理委員会のジョン・ハッチンズCEOは、「スキー・リゾート敷地内の燃えやすい枯れ草などをすべて掃除し、主要施設周辺にはスノー・マシンを配置した。すべてのスノー・ガンを稼働して火の粉が飛んでくれば、人工スノーの煙幕を張ることができる。また、地面を湿らせることができるので火の粉が延焼を招くことも防げる」と語っている。
マシンは、1月9日中に配備され、ポンプ、ガス、下水などの主要設備の他、オーストラリア在来動植物種の棲息地を守る用意を調えている。
ハッチンズCEOは、「1か月前にはこのあたりは30センチほどの雪があったのに今はブッシュファイアだ。これがアルプス山岳地域管理の難しさだ」と語っている。
■ソース
Victoria fire danger ramps up as resort rolls out snow guns to protect infrastructure