タカタ製エアバッグ装着の18,000台以上の製品に
トヨタ、マツダ、スズキの各自動車メーカーは、これまで公表されていなかった18,000台を超える自動車についてもタカタ製の危険なエアバッグが装着されているとして、任意でリコールを発表した。
ABC放送(電子版)が伝えた。
この任意リコール対象になっているのは1996年から1999年に製造された車でタカタのNADI 5-ATエアバッグが装着されている。
豪州競争消費者委員会(ACCC)は、「ホンダ、ミツビシも同じように任意リコールを発表するだろう」と判断している。
ACCCのスティーブン・リッジウェイ委員長代理は、「問題の製品は事故時などに異常動作し、部品や金属の破片を高速で車内に噴出させ、搭乗者を死傷させるおそれがある。そればかりでなく、事故時に完全には動作せず、搭乗者を適切に保護できないおそれもある」と発表している。
該当する車の所有者は直ちに運転をやめ、メーカーに問い合わせて緊急に無料点検の手配をするよう勧告が出ている。
また、トヨタ社は、該当する車の買い戻し、またはエアバッグ装置交換中に代替車を貸し出すことも考えており、マツダ、スズキ両社は該当自動車の買い戻しのみを提案している。
オーストラリア国内でタカタ NADI 5-ATエアバッグによるものと思われる人身事故が4件起きており、1件では装置が適切に動作しなかったために運転者が死亡しており、もう1件ではBMWで動作不良のために搭乗者が死亡している。
また、昨年にはAUDI、BMW、フォード各社が任意に17,000台前後のリコールを発表している。
■ソース
Toyota, Mazda and Suzuki issue voluntary recalls for more than 18,000 cars fitted with Takata airbags