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ヨーロッパ各地でもオーストラリアのブッシュファイア炎上

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気候変動抗議集会でオーストラリア政府批判

 オーストラリア国内でも1月10日午後にブッシュファイア問題と気候変動に関する連邦政府などの政策に対する抗議集会が開かれたが、ヨーロッパでもロンドン、ドイツなどで同様の抗議集会が開かれた。

 抗議集会ははっきりとオーストラリア連邦政府を名指して、ブッシュファイア危機のさなかにもオーストラリア政府の気候変動政策がほとんど無策であることに抗議している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この国際的な抗議集会はいずれもExtinction Rebellionの主催でいくつかの団体が参加しており、ロンドン、ベルリン、マドリッド、コペンハーゲン、ストックホルムなどで開かれた。

 ロンドンでは参加者はオーストラリア・ハウスの外に陣取ってオーストラリアに抗議の声を挙げており、ベルリンではオーストラリア大使館の外で参加者がシュプレヒコールの声を挙げた。

 ロンドンでは抗議グループは交通を止め、豪高等弁務官事務所のあるストランド地区のオーストラリア・ハウスの前でオーストラリア政府に対して気候変動対策を強化するよう要求した。

 スコット・モリソン豪首相を批判するプラカードや、火事で10億ともいわれる野生動物の死滅に抗議するコアラを描いたプラカードや仮面も見られた。

 ドイツでも抗議グループはベルリンのオーストラリア大使館前でシュプレヒコールの声を挙げた。

 ベルリンのデモでは、12月のブッシュファイアが燃え上がっている時に家族とハワイに休暇旅行に出かけたモリソン首相に向けて、「ベルリンからアロハ」のプラカードも見られた。

 イギリス議会は2019年に保守党政権が、2050年までに実質炭素排出量ゼロを目指す法案を提出し、議会で可決されている。しかし、環境保護団体は、「2050年では遅すぎる」と批判している。

 イギリスのテレビ番組「Good Morning Britain」では、シドニー南部の選挙区選出で気候変動懐疑派のクレイグ・ケリー自由党議員がイギリスの保守派TVプレゼンターから叱責を受けるなど、オーストラリア保守連合政権は海外で厳しい目で見られ始めている。
■ソース
Climate action protesters angry over Australia’s bushfires rally across Europe

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