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アーダーンNZ首相がお忍びでQLD南東部に休暇

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「人気政治家の訪問は絶好の宣伝」と専門家

 オーストラリアは2019年9月以来各地でブッシュファイアが続いており、火災現場から遠い観光地でも客足が遠のいていると伝えられている。ところが、QLD州東南部とNSW州北部海岸地域の観光地にジャシンダ・アーダーン・ニュージーランド(NZ)首相がひょっこり現れ、気さくにレストランのスタッフらと写真におさまった。アーダーンNZ首相は国民を思いやる人間的な姿でオーストラリアでも人気があり、しばしばオーストラリアの首相の打ち解けない態度と対比されている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 アーダーンNZ首相は先週いっぱい、家族連れの休暇旅行でオーストラリアを訪れており、QLD州南東部ではタンボリン・マウンテン、NSW州北部ではキングスクリフを訪れ、何か所かでソーシャル・メディアの写真の求めに応じていた。

 Griffith Institute for Tourismのセーラ・ガーディナー所長は、「人気のある政治家が訪れたというのは世界的に強いメッセージになる。災害からの復興時に重要なのは、海外の人々にももう訪れても大丈夫だと言うことを宣伝することだ。アーダーン首相はNZでも猛烈な人気がある。彼女が家族連れで訪れたことをNZの人々が知れば、オーストラリアの同じ地域に行ってみようかという気持ちになる。」と分析している。

 「また、NZ首相が訪れたツイード地域は従来国内観光客向けの土地で、この地を訪れる海外観光客の中でもNZ人観光客は10%程度にしかならない。今回のアーダーン首相訪問は絶好のチャンスになる」と分析している。

 ノース・タンボリンのチーズ・ショップで働いているクリス・スミスさんは、「1月10日に彼女が店に入ってきた時は呆然とした。ちょっと震えたけれど、彼女がやさしく気持ちを落ち着けてくれた。私が、幻を見ているのかな?と言うと、彼女は、たぶん、そうじゃないでしょう、と言った。ブッシュファイア以来お客さんが全然入らなかったところにNZ首相が突然入ってきたのだからびっくりした」と語っている。

 キングスクリフでも、アーダーン首相はパートナーのクラーク・ゲイフォード氏とレストランで夕食を摂り、求めに応じてスタッフと記念写真におさまっていた。
■ソース
Jacinda Ardern’s south-east Queensland holiday a boost for post-bushfire tourism, experts say

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