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「破損貨幣も崩さないように銀行で一部交換できる」

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中銀がブッシュファイア被災者に呼びかけ

 ブッシュファイアで焼け出された人々に対して、中銀(RBA)は、一部焼け残っている紙幣やプラスチック貨幣であればしっかりと封のできるプラスチックのジップロック袋に入れ、表に「bushfires」と書き込んで最寄りの銀行またはブッシュファイア避難センターに持参すれば、焼け残りを査定の上で一部価額の補償を受けることができる、と呼びかけている。また、銀行では用紙に記入するよう求められる。銀行はその用紙と焼損通貨をRBAに送ることになっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 焼けても形の残っている貨幣であれば全額の支払いを受けることができるが、欠けがある場合には残っている部分の大きさで支払額が異なってくる。また、1枚ずつの査定には時間のかかることが予想されるため、できるだけ早く持参するよう呼びかけている。

 RBAのビジネス・サービス担当リンゼー・ボウルトン副総裁は、「今回のブッシュファイアでは全国で1000戸を超える民家が焼けており、焼損通貨の交換申請も未曾有の数になると予想している。今回の被災住宅戸数は2009年の黒い土曜日ブッシュファイアを上回っており、その点では交換申請も増えると思われるが、国民の商取引も現金決済から電子決済に移っており、自宅に現金を置いている人は減っているのではないかとも考えられるため、焼損通貨交換申請も予想を下回る可能性がある。まだ予想がつかないため、大量の交換申請があった場合に備えてはいる」と語っている。

 何人かのエコノミストは、労働党連邦政権が依頼して行わせたロス・ガーノウ教授の気候変動調査の結論として出された予測は的中しつつあり、我が国にとって何十億ドルもの被害のではないかと警告している。

 2009年の黒い土曜日ブッシュファイアの際には焼損通貨交換申請はわずか15件だったが、2019年には15,000件、総額420万ドルに達している。2017年のサイクロン・デビーの水害では30件を超える申請に330万ドルを支払っている。

 また、通貨の意図的な損傷は違法行為であり、提出された通貨が意図的に破損されたと見られる場合にはRBAは支払いを拒否することができる。
■ソース
RBA braces for record number of damaged bank note claims post Australian bushfires

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