武漢からの救出チャーター機、ダーウィン空軍基地着陸

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第二陣到着も現地にはまだ帰国希望者が在留

 2月9日昼前、新型コロナウィルス発生源の中国武漢市からの救出チャーター機第二陣がダーウィンの空軍基地に着陸した。同機は中国当局の着陸許可が出ないため、香港に待機し、武漢出発が2日ほど遅れている。また、当初、オーストラリア国民、永住権者の救出に対して中国当局が許可を拒否したとも伝えられている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 児童90人、乳幼児11人を含む266人の乗客はダーウィン郊外にある今は使われていない鉱山宿舎に運ばれ、そこで14日間過ごすことになる。

 また、国境警備部の発表によると、同機には太平洋諸島国の生徒8人も乗っており、オーストラリア政府が人道救援として搭乗を許可していた。

 乗客は武漢から鉱山宿舎まで繰り返し厳しい検査を受けており、離陸前1回、飛行中にも2回の検査を受けている。さらに、ハワード・スプリングズの宿舎に移される前にもう1回、宿舎到着後にさらに1回の検査を受けている。

 この宿舎はダーウィン都心南東30kmにあり、日系企業インペックスがダーウィン・ハーバーに550億ドルの経費でガス・プラント建設していた時期には3,500人の労働者が寝泊まりしていた。

 宿舎周辺の住民はウィルス感染を怖れ、様々な風説も流れていたが、2月8日に連邦政府のブレンダン・マーフィ首席医務官が、帰国者がウィルス感染している場合でも、帰国者は周辺住居と最低300mは離れており、周辺住民に感染する現実的可能性はないことを説明してようやく住民も納得した。

 オーストラリア政府のチャーター機の放火に、ニュージーランド政府が手配したチャーター機でオーストラリア人50人が帰国している。

 また、クリスマス島に収容されていた帰国者のうち、女子1人が症状を示したため検査が行われていたが、ウィルス感染陰性と判定されており、クリスマス島収容者にはまだ発病者は出ていない。
■ソース
Coronavirus evacuation flight from Wuhan lands in Darwin

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