高齢者ケア女性職員、病院職員40人を隔離措置
NSWで50代の女性が国内ヒト・ヒト感染3人目のコロナウイルス患者になったことが伝えられている。オーストラリア国内でのウイルス感染が始まっていることを示している。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
女性はシドニー北西部にあるマコーリー大学に近い高齢者施設のケア・ワーカーをしている。
一方、NSW州内のコロナウイルス患者は3月3日夜までに15人を数えており、国内で陽性と判定された患者がシドニーまで乗ってきたフライト5便の詳細が発表された。
NSW州保健局発表によると、シドニー北西部のライド病院では、先に発症した53歳の医師と濃厚接触のあった医師13人、看護師23人、その他のヘルスケア職員4人が自宅隔離に入っている。また、患者8人も同医師と濃厚接触があったと判断された他、患者29人が軽度接触があったとされ、NSW州保健局が追跡観察している。
アジア方面からのフライトでオーストラリアに帰国し、国内で陽転した患者としては、2月29日にジェットスター・アジア・エアウェイズのフライト5168でクアラ・ルンプールを発ち、同日中にシンガポールに到着、カンタス・フライトQF82でシンガポールからシドニーに戻ってきた男性がいる。NSW州衛生局が同フライトの搭乗者に連絡を取っている。
また、50代の男性は2月28日にカンタス・フライトQF02でシンガポールからシドニーに帰国している。60代の男性は2月27日に大韓航空フライトKE121で韓国からシドニーに到着している。60代の女性は2月21日に日本からシドニーに戻ってきており、3月3日に陽性と判定された。女性の乗ったフライトなどの詳細は発表されていない。女性は自宅隔離中。この女性以外の症例はいずれもウエストミード病院で隔離治療を受けている。
NSW州保健局は、「イラン、韓国、日本からの帰国者は特に症状に注意を払う」よう呼びかけている。
■ソース
Woman catches coronavirus in Australia, 40 Sydney hospital staff quarantined