クルーズ船オペレータに「病客隠匿」の容疑も
カーニバル社のクルーズ船、ルビー・プリンセスがシドニー港サーキュラキー外洋航路ターミナルに着岸し、数人がコロナウイルス感染の疑いがあるまま、NSW州保健当局が2,700人の船客を下船させたが、その後、国内各地で200人を超える元船客が発症し、数人が死亡する問題に発展している。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
4月5日、NSW州警察のミック・フラー長官は、「ルビー・プリンセスのオペレータが、船上の病客に関して問題を隠匿していた容疑も含めて刑事事件として捜査しなければならない」と発表した。
さらに、「過去48時間の初期捜査でいくつも明らかになっていない疑問が挙げられている。ただし、警察、救急隊、NSW州港湾局の仕事は申し分なかった。また、検視捜査も行われる可能性がある」と語った。
また、「ブラッド・ハザード保健相やアンドルー・コンスタンス港湾担当大臣も捜査の過程で事情聴取することになる。また、2,700人の元船客で何か情報を持っている人は警察に連絡してもらいたい」と語っている。
さらに、「4月5日にルビー・プリンセスの乗組員も下船しており、またコロナウイルスの症状を示す乗組員が200人いる。カーニバル社からも捜査に協力する旨の書簡を受け取っている」と語った。
「当時、救急隊、NSW州警察、NSW州港湾局も電話で連絡を取り合っており、この問題の事実究明にも十分な努力をしていた。数度にわたって同船とも連絡を取っており、事実、NSW州の関係機関は、船客乗員に関する診療結果などの情報がない限り入港できないとしてシドニー・ハーバー入港を拒否していた。また、カーニバル社にも連絡し、その度に、カーニバル社からは、同船にコロナウイルス問題は起きていないとの返答を受け取っていた」と語っている。
■ソース
Criminal investigation launched into Ruby Princess fiasco